トポロジーの発想
[読書感想]
地図だとか模型とかは、ものごとの特徴や関係の性質だけを切り出し扱う。トポロジーはそういう関係の性質を扱う数学である。
この本は、トポロジーに関するいくつかのテーマを、図と説明文で解説している。数式や証明はほとんどない。あるものがそういう性質や関係があるってことについては、かなりわかりやすいと思う。
ただ、その性質や関係を応用するところまでいっていないのは、数学関連の本には多いのだが、残念なところである。トポロジー的思考に明確な動機付けがある人向けになってしまう。