{{category 読書感想}} {{amazon 4061598066}} 1862年の著書で、「ロランの歌」をはじめとしたシャルルマーニュ(カール大帝)の騎士たちを題材にした物語を、トマス・ブルフィンチがまとめた形になっています。ヨーロッパの水滸伝のようなものといっていいでしょうか。 題材は西暦800年前後の話ですが、史実はほとんどなく、物語は12世紀から15世紀の騎士の時代につくられたもので、そのころの価値観が繁栄されたファンタジーになっています。魔法使いもでてくるし、月にもいきます。前半は冒険物で、後半は悲劇という形になっています。破天荒だったキャラが、簡単に処分されているようにみえるのは、なんとなくつじつま合わせ的で、歴史上の事象にからめるような形式の物語の王道なのだろうか。